大災害により 一度は滅んだ人類の文明は、その後失われた科学技術をヒントに新しい技術【魔導力学】を発明。
これにより簡単に空を飛ぶ機械が生み出され、人々は『空の時代』と呼ばれる新しい形の文明を築き始めていた。
世界の片隅、とある無人島に住む少年『ラディッシュ・マーキュリー』。
旧時代から伝わる剣術「スウォード・バッシュ」の達人である彼は、わがままな気性から人里を嫌い、ずっとこの島に一人で住んでいた。
魔導銃器の浸透した世の中で 剣術を使える人間は彼しかおらず、しかも滅法強く負け知らず。ガソリンで動く旧式の複葉機「プロペラ・バレット」を乗り回し、気の向くままに島から出ては【空賊】などの悪人組織を壊滅させたり、前世紀の遺跡から財宝を持ち帰ったりとやりたい放題。
悪人や良識人から【悪童】【剣聖】【ゴーグル王子】などと呼ばれ、人気と悪名を一身に浴びていた。
そんなある日・・・・・・。

海の中心にあるここ『トリノール島』で、世界を揺るがす大事件に発展する、恐るべき計画が実行されようとしていた。
旧時代の軍事イズム崇拝者『クロイツ提督』は、配下の研究チームにより【魔導装置】と【旧時代の軍事兵器】の融合に成功、【国家狙撃用・魔導SOLレーザー】を完成させ、恐怖政治により世界帝国を築こうと目論んでいたのだ。
兵器を稼動させるため、大量の魔導パワーが溢れ出るというトリノール島『鳥人遺跡』の最深部【聖域】の制圧に向け、計画はついに動き出したのである。
『鳥神遺跡』のあるトリノール島では【聖域】は神聖な場所として原住民達に崇められており、最深部に続く扉を開ける方法を知るのは島民の姫、『アマナーン』のみだった。
クロイツ提督は【ドーントレス軍】を差し向けアマナーン姫を拉致、『鳥人遺跡』の奥へと無理やり連行する。
世界は、今まさに巨悪によって命運を握られようとしていた・・・
一方その頃ラディッシュは、いつものようにプラプラと空の散歩に出かけていた。
どこかの遺跡に墓荒らしにでも行こうと考えていた所に、『トリノール島』の至る所から火煙が上がっているのを見つける。クロイツの配下【ドーントレス軍】による、焼き討ち攻撃の跡だった。姫の救出を懇願する島民から事情を聞き、『鳥神遺跡』の事を知ると目を輝かせるラディッシュ。
古代の財宝、姫のハート、島民のお礼まで一気に手に入る美味しい話。
「面白い、やってやろうじゃねーか!」
喜び勇んで遺跡へ向かうラディッシュ。この時、彼は気付いていなかった。クロイツ提督の恐るべき陰謀、そして遺跡に眠るもう一つの脅威について・・・。
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